そっか…そうだよね…。
青くんはモテるから…。
きっと、私なんかよりいい人なんてすぐに現れる。
「触んなよ…。どうでもねえんだよ、こんなの」
「ダメだよ!」
ごめんなさい。
その傷は私のせいだから…。
ごめんなさい…。
私、傷つけたくなくて別れたのに、
別れてからも傷つけてばっかり……?
「あ…ちょ、いず…待てよっ…!」
思わず走って逃げちゃった。
私を止めようとする声はちゃんと耳に届いてた。
田渕さんが私を追いかけようとした青くんの腕を掴んだなんて知りもしないけど…。
走りづらいよ…。
痛い…。
下駄だと全然走れないよ…。
「足が速いのが唯一の自慢なのになあ…」
足がズキズキしてきて、これ以上走れないよ…。
「こんな泣き顔じゃ電車も乗れないや…。ははっ…」
なんて無理やり笑ってみるけど寂しい。
伊藤先輩、どうしたんだろう。
私のせいで青くんも伊藤先輩も傷つけちゃった…。
「ごめんね…」

