いつだって、ヒーロー。



「泉のバカ…ボケ…バカ…ボケ…チビ…」


「うっ…。湊、ごめんね?」


それでもチビはひどいよ〜っ!!


コンビニに向かう途中、呪文のように私に言ってくる。


本当にごめんね…?


でもなんでだろ?


「なんでニヤけてんだよ」


口角が上がっちゃうのはなんでだろ?


「うふふ。お姉ちゃん嬉しいな〜。湊が恋してるんだもん」


「うるっせーな…。悪いかよ」


み……認めた!!

照れてる!湊可愛すぎる!


「ね、ね、どんな子〜?」


帰り道、湊の恋のお話をたくさん聞いた。
嫌っそうに話してたけど、別に気にしないよ!

だってもう湊も高校生だもんね。

湊の好きな人は中学も高校も同じなんだって。
ずっと好きだったから夏祭りに誘ってみるとなんとOK!


「…じゃあ夏祭り一緒に行けないじゃん」


もう高校生なんだもん。
無理だよね。
あの夏祭り楽しみにしてたのになあ。


「友だちと行きゃいーじゃん」


「無理だもん…」


真緒ちゃんもつーちゃんも彼氏さんと行くだろうし…。


「青くんは?」


ドキッ。


「な、な、なんで…!」


「なんとなく?」


そう言って私の前を歩いた。

……もう文化祭以来喋ってない。
私が弱いから…。
逃げちゃった。


青くんは悪くないのに…。


ちゃんと気持ち伝えたかったなあ。

嬉しかったって言いたかったなあ。


なんだか気まずくって、避けちゃってる。
別に喋ることもないんだけど、教室の前を通らないようにしたり。

助けようとしてくれたのに私ひどいよ。


せめて、ありがとうくらい言えればいいのに…。