家族という名の宝物


「き、桐っ、まって…っ」

あ、れ?
私、抱きしめられてる⁉︎

「ちょ、桐?」

「未来…泣くな…」

え…
ホントだ…
私の頬には、温かいものが
流れていた。

「オレが…守るから。」

「っ…桐っ…わた…し、家に……
かえりたくないよぉ…また…あの人達
にっ…会いたくない…」

帰りたく……ない

「オレの家に来い。そこで、詳しいこと
話すから…」

「桐…あ、りがと……う」