「く、久遠先輩……!?」 あたしと早乙女くんを見ているのは、久遠先輩だった。 その後ろには、あまり親しくないクラスの派手な子たちがいた。 彼女たちが呼んできたんだ。 …余計なこと、してくれたね……。 「幸来ちゃん……」 「久遠先輩ッ……」 どうしよう…。 先輩がいる前で、あたしはどう答えれば良い? 「幸来ちゃん」 「な、何ですか…」 先輩が、微笑んだ。 「俺、幸来ちゃんが好きなんだ」 …え? 先輩が…あたしのことを……?