生意気毒舌年下男子









その日の夜。

鏡花さんも自宅へ帰り、1人で家の中にいた時。

…俺を、酷い腹痛が襲った。




息も絶え絶えのまま、俺は家を出る。

人通りの少ない、幽霊アパートと地元の住民には言われているアパートに住んでいたから。

民家なんてないし、アパートと言いながらも俺の家族以外は暮らしていない。




道行く途中で何度も吐き気に襲われながら、俺は病院へ向かう。

しかし途中で、その場に倒れこんだ。









目覚めた先は、病院だった。

傍にいた看護師に尋ねると。

俺は道端で倒れていて、たまたま通りかかった長距離トラックの運転手に拾われ、病院へ来たと言う。

俺を拾った運転手にお礼を言い別れると、すれ違うように警察が2人入って来た。





「君のお腹の中から、裁縫針が見つかった。
それも1本2本じゃない。
その上、中から出てきたマカロニが腐っていた」




警察の人からそう言われ、俺は驚いた。

鏡花さん…俺を殺す気なのか?




「どういうことだ?
色々君から聞きたいんだが」




俺は鏡花さんの話をした。