生意気毒舌年下男子









「戻りたいの?」

「…戻りたくねーに、決まっているじゃねーか……」

「じゃ、一緒に行きましょう?
やり方を教えてあげるわ」




その時行ったスーパー。

俺は何の躊躇いもなく万引きを続けるサラさんを見ていられなくて。

吐き気を覚えて、スーパーを飛び出した。





寒い中、俺はサラさんが出てくるのを待った。

途中吐き気が止まらなくて、何度もトイレに駆け込んだ。




あれを、俺がやる?

……無理だ、出来ない。

でも、やらないと、いけない?





生きて、いけない?









数時間待っても、サラさんが出て来ない。

辺りは暗くなり始めた。

俺が住んでいた場所は今住んでいる所とは違って田舎で。

街灯も何もない、静かな夜だった。