【黒い石】 「イヤァァァァァァーーーッ!!!」 「キュィッ、キュゥーーーッ!」 目の前には燃え盛る炎の海--- 私は必死に煙を手で払いのけた。 それでも辺りに充満している煙が、私を次々と襲う。 苦しいよぉ--- 呼吸をすると煙も一緒に吸い込んでしまうから苦しいし、熱風のせいか喉が焼けるように熱い… 後悔だけが後から後から押し寄せる。 こんな事なら『炎の魔法』の練習なんてしなければよかった…