風をきるあなたにエールを


その日の夜、改めてベッドの中で考えていた。


那月には昔、和也に抱いていた感情も話していた。


そして、そのせいで恋に臆病になってることも察したらしい。


那月には感謝を言い尽くせないな…




樋口先輩の事を認めた途端に、今までズシッと重かったなにかが出て行きとても軽い



明日から、頑張ろう


そう思い眠りにつく。



次の日は普通に部活があり柚先輩から教えてもらった場所で着替えを済ませ足を急ぐ。


今日はとうとう陸上部用の部活ジャージが届いたそうだ


ワクワクしながら職員室に向かい、ジャージが入っている段ボール箱を持ち元来た道を戻ろうとした

その時…




一階の渡り廊下を使って玄関までの近道を通ろうとした時に見えてしまった。

一瞬だけだったけど見た、それは確実に樋口先輩と女の先輩が向かい合っていた


雰囲気から見ると告白だろうかドアで身を隠し、やってはいけないとわかってはいるが盗み聞きを…


「私蓮が好きなの!!
お願いっ!!!!付き合ってください!」


わ〜、やっぱり告白だ…

すごくかっこよく見えた


告白をしてフラれるってことは自分がもうその恋を諦めなきゃいけないってことにもなる。


それでも好きでい続けるなんてただ認めたくないだけ、


自分が好きになってもらえないことを…





ぎゅっと持っていたダンボール箱を握りしめ、先輩の返事を待っていると…



「ごめん。
気持ちは嬉しいけど、俺今は部活に集中したいから」

ホッ…

!!!!

私、今なんて……

人が振られてよろこぶなんて…


最低だ…わたし…

その場から急いで離れ、グラウンドに向かう