ガラッ
「あっ、梨湖、おはよう!」
「…おはよ。」
テンション低いなぁ…
「梨湖…大丈夫?」
「…あとで、話聞いてくれる?」
「…うん。」
武くんのことかな?
わかんないけど…
「…河中。 大丈夫か?」
「大丈夫だょ… ありがとう、リュート。」
守ってあげたい、そう思わせる顔。
龍斗、梨湖のこと、守ってあげたり、するのかな…
なんか、ヤダな。
「璃子、話、聞いてくれる?」
そう、梨湖が言ってきたのは、昼休み。
「いいよ。 武くんのこと?」
それしかない。
「うん… あのね、タケシね、可愛い女の子と、一緒だった。 ショートカットの、女の子。 璃子に、ちょっと似てるかな?」
梨湖とは真逆のタイプだな。
「そうなんだ…? でも、浮気ってワケじゃないないでしょ? 大丈夫だと思うよ?」
「…そう、だよね。 ありがと。」
「とりあえず、河中。 飯、食え。」
「璃子、リュート、ありがとね。」
ショートカットの、私に似てる、女の子。
その子は、もしかして…