私、川奈 璃子は、自分でも、自覚しているくらいの、嫌われもの。
なんで、そうなったのかは、わからない。
ただ、1つわかるのは、人より頭が良すぎて、無口すぎるということ。
あと、容姿端麗、らしい。
第二中の、ミスコンも1位だった。
それも、二年連続。
今年も、私って噂。
正直そんなのどうだっていい。
友達、欲しいなぁ…
友達って、そもそもなんなんだろ?
彼氏…欲しくもないし、興味がない。
まず、"好き"がわからない。
ガラッ
「みんなぁ! おっはよー♪」
「梨湖ちゃん!おはよー!」
そんな風に入ってきたのは、ギャルの河中 梨湖。
すこし、苦手なタイプ。
なんでも持ってて、羨ましくなる。
「川奈さん、おはよ!」
「お、おはようございます。」
「暗いよ〜?元気だして?」
「これが普通です。」
あぁ…また、やっちゃった。
「そぉなの? 梨湖は、川奈さんと友達になりたいんだぁ…」
う、嘘でしょ!?
私なんかと?
「ねぇ、友達になろっ? 璃子って呼んでいいかな?」
嬉しいけど…
断っても、失礼かな?
「…よろしくお願いします。」
「やっっったぁ〜っっっ!! あ、璃子も梨湖のこと、梨湖でいいからねっ!!」
「はい。」
「敬語!やめて!」
「…っ、うん。」
こうして、私と梨湖は、友達になった。