バンッ
「梨湖!!」
「えっ…。 り…こ?」
「ちっ! なに?あんた? うちらのオモチャに、なんの用事?」
「キャハッ! 好美、サイコー!」
「なんの用事って…。 ね? 先生。」
「お前ら…。 俺のクラスで、何やってくれてんだ? お前らには、停学処分を与える。」
「璃子…。 ありがと。」
「ううん。 梨湖が無事でよかったよ。」
「これからは、なんでも、相談するね。」
「うん!」
パシッ
「いっ、いたっ! な、なにすんのっ!?」
「あ…あんたのせいよ! うちらのことなんて、何も知らないくせに!」
「ま、松山…さん?」
松山…好美さんが、私の頬を叩いた。
「そーそ! 真実らのことなんて、知らないくせにねー?」
そう言ったのは、工藤真実。
「コノミ、マミ…。 悪いけど、ツバサ達は、悪いことなんてしてないからね!」
そう言ったのは、坂川翼ちゃん。
「処置なしだね。」
「…うん。」
「帰ろっか?」
「うん!」
「「あ、あのっ」」
「「はっ、はいっ!?」」
「さっきの、見てたの!」
「すごかった! あたしもツバキも、なかなか言えないこと!」
「リコちゃんは言ったもんね!
リコは、ごめんね? あたしもアオイも、勇気がなくて…」
そう言ったのは、双子の新田葵&椿ちゃん。
「あたしとツバキと、友達にならない?」
「アオイ! ずるい! あたしが言おうとしたのに!!」
「よろしくっ!!」
「「こちらこそっ!!」」
声揃ってる。
可愛いな。
「でもさ、どっちもリコだと、わかりずらいよね?」
「「確かに…。 あ、あだな!」」
見事にピッタリ!
「じゃあ、あたしは、リコちゃんは璃子りんにする〜♪ リコは、リコのまんま!」
「じゃあ、ツバキと同じ呼び方でいいかなー?」
「り、璃子りんっ!?」
「うん!」
「可愛いよ!」
「ははっ。 璃子! よかったね!」
「うん?」
「じゃあ、一緒に帰ろうね!」
「「「はーいっ!」」」