「レオさまこそ、こんなところでなにをしているんですか」

「たまには息抜きもしたいんだ」

「息抜き・・・」



いつも誰かが側にいて、自分を見張っている。
それが自分を守るためとはいえ、リラックスはできないよね。




「それで、護衛をまいてきたんですか?」

「あいつらは、俺の命令には逆らえないからな」

「どういう事ですか」

「扉の外で見張っていろと命じればそうする。その隙に窓から逃げ出すことは容易い」





いつになく良くしゃべるレオさまだ。
窓から逃げ出すことは容易いって・・・。
レオさまがいつも何かをしているあの部屋は城の中腹辺り3階くらいなはず。
その窓から抜け出してきたってこと?


なんてアクロバティックな王子様なの。





「グレンに怒られますよ」

「言わせておけばよい」




本当にどうでもいい様子だ。





「別に、守ってなんていらない」

「え?」