「てめぇ!言わせておけば!」
「なんだよ!やるか!?」
男は私の言葉にキレ、胸ぐらをつかんでくる。
私だって負けてない。
グッと足を踏ん張って、睨みつける。
「ユキ!やめろ!」
そんな私たちを、フランが思いっきり引き離した。
怒りが収まらない私をフランが押さえつける。
「やめなさい」
食堂に低い声が響く。
シン、と静まり返る食堂。
「グレン・・・」
少し、フランがホッとしたような声を上げる。
グレンの登場に、バツが悪そうに男は顔をそらした。
そして、舌打ちをするとさっさと行ってしまったのだ。
まだ言い足りないのに!