「いや、レオさま、あまり僕たちとも会話をしようとしないから・・・」
「俺たちも、それ知ってるから必要以上に話しかけたりもしないんだけどな」
「そうなんだ・・・」
でも、それって寂しいよね。
仕事で側にいるだけとはいえ、命をかけて守ろうとする相手なんだから。
近づきたいと思う。
心を開いて欲しいと思う。
「でも、あまり深入りして正体バレないようにしないと」
「そ、そうだよね!」
「普段から、男言葉に慣れてたほうがいいし、ここでもなるべくそうしたほうがいいよ」
「うん・・・。落ち着かないけど、そうするしかないよね」
いつポロっと普段が出てしまうかわからないもんね。
それは避けなきゃ。
レオさまをいくら守ろうと思っても、レオさまが嫌いな女だってバレたらもうここにはいられなくなる。
それだけじゃなくて、私は処刑台行きかも・・・。
そう考えてゾッとした。


