「どうだった!?」
塔に戻るや否や、フランが駆け寄ってきた。
私はニコッと笑ってVサインを見せる。
「緊張したけど、頑張ったよ!」
「何事もなくてよかった!」
「お疲れ、よく頑張ったな」
ノアも笑顔で迎えてくれる。
嬉しい。
私、頑張らなきゃ。
「レオさまが、私の瞳が綺麗だって言ってくれたの」
「えっ?レオさまと話したの?」
フランが驚いたように声を上げる。
「ちょっとだけだよ。先に私が、レオさまの瞳の色が綺麗だって言ったの。だからだと思う」
「それにしても、レオさまが他人に興味を持つなんて・・・」
「興味とか、そんな大げさだよ」
ただ言ってみただけだと思うし。
私の言葉に仕方なく褒めてくれたのかも。
まんまとそれで喜んでしまう私だから。


