「魔物は、人を襲うの?」




私のその問いに、ノアは小さく頷いた。





「魔物は、人を襲い、人を喰らう」

「人を、食べるの!?」

「だから、国王軍はなんとか魔物を滅しようと特別な部隊を作ったりして魔物と戦ってる」

「そうなんだ・・・」

「その魔物は、レオさまの命を狙ってる。その魔物から、レオさまを守るのが俺たち専属騎士の護衛隊の任務だ」



レオさまの命を、狙ってる?
自分たちを滅しようとしている国王軍だから?
その、トップである王の息子だから?




「魔物が狙っているのは、レオさまの命だよ」

「え?」

「レオさまは、レッドアイを持つお方だから」

「レッドアイ?」




レオさまの、赤い瞳を思い出した。




「1000年に一度、この世界を救うために生まれてくるレッドアイを持つ者。それが、レオさまなんだ」

「1000年に一度・・・」



なんだか、規模が大きすぎて・・・。