「手合せ・・・」
「いいではないか。してやれ」
「・・・いいの?」
予想外の言葉に私は顔を上げる。
だって、怒られると思ってたの。
王妃になったのに、自覚が足りないって。
「いいに決まっているだろう。俺は、お前に王妃になってほしいわけではない。俺の妻になってもらったのだ。お前らしくいてくれた方がいい」
「レオ・・・」
「まぁでも、程々にな」
「うん!」
レオを剣を振るって護ことはできなくなったけれど。
私の剣で、レオを護る騎士を育て上げることはできるかも。
それが結果として、レオを護ることになる。
うん。
「任せて!私、レオの事護るから!」
あなたの笑顔を、護ります。
END