王妃としての生活は、めまぐるしく過ぎていく。
レオに恥をかかせられないからと、マナーを勉強したり身なりや行動に気を付けたりと忙しい日々を過ごしていた。



レオはレオで、時々起る問題に立ち向かったり、国を良くしようと奮闘中だ。




私になにができるだろう。
でも今は、仕事を終え帰ってきたレオを笑顔で向かえるくらいしかできない。



前みたいに剣を持ち戦えるわけではないから。
時々、腰のあたりが寂しいと感じることはある。



いつも剣を下げていた。
レオを護るための剣。




もう、私はレオを護るための剣を振るうことはできないけれど。




私のやり方で、レオを護って支えていきたいと思う。





この世界に来た意味を。
これからももっと追い求めて。




レオの隣で、生きていくと決めたから。






私はレオのものだと。






レオは私のものだと、そう言ってくれたレオのためにも。