部屋の扉が開く音がして振り向くと、レオが入ってくる。




「じゃあ、俺は行くね」

「あ、うん・・・」



急に胸が騒がしくなる。
フランが出て行くと、部屋は急に静かになったような気がした。

ここはレオの部屋。
本当は部屋を用意してくれると言ったんだけど、私がレオの部屋がいいとわがままを言った。


んだけど、今更になって後悔。



毎日こんなドキドキしてたら身がもたないよ!





「疲れたか?」

「う、ん。まぁ・・・慣れないことだったし」

「お前は、騎士の姿でドタバタ走り回っている方が似合っているもんな」

「な、・・・そ、そうよ。悪い?」

「いや、俺はそっちのお前も好きだからな」




優しい瞳にそう言われると、調子が狂う。
甘い空気に、心臓が壊れそうなくらい騒いで。




「ど、ドレスなんて・・・ほんと似合わないんだから」

「似合っていた。綺麗だった」

「・・・っ」