そして、1週間後、式は滞りなくすんだ。
初めて着たドレス。
純白のウエディングドレスにカラードレス。
何回も何回も着替えさせられ、もうくたくた。
「つ、つかれたー」
ソファになだれ込む私。
「お疲れさま、ユキさま」
そう言って紅茶を差し出してくれるのはフラン。
なんとフランが私付きの騎士になった。
私の身の回りのこともいろいろとしてくれるらしい。
「・・・本当に私付きでいいの?」
「なんで?」
「フランはレオについていきたいって思ってた」
「俺が言ったんだよ。レオさまに、俺をユキさまにつけてって」
「そうなの?」
「俺、ユキさまを尊敬してるから。俺に、ユキさまを護らせて」
まっすぐ向けられた言葉。
やっぱりさま付けはなれないし、かしこまられるのもこそばゆい。
それでも、側にいてくれるのがフランでよかった。
「お願いします」


