「マリア姫が言っていた」
「ん?」
「俺は護られてばかりなのだと言ったら、それ程お前が俺の事を愛しているんだと」
いたずらにそういうと、さらに顔を赤くさせたユキが、布団を上にあげ顔を隠していく。
「顔を隠すな。見せろ」
「やだ」
「お前のどんな表情も、全部おれが見るんだから」
「な、へ、変だよレオ・・・」
「お前が悪い。お前のせいで俺は、ハラハラしっぱなしだ。いつもお前のことばかり考えて、悔しいだろう」
なんて子供じみたことを言ってしまうんだろう。
「だから、お前ももっと、俺で満たされろ。そしてその顔を俺に見せろ」
無理やりにはいだ布団。
体中まで赤くさせたユキが恥ずかしそうに手で顔を隠す。
その手まで掴んではぎ取って、その顔を覗き込む。
「は、はずっ・・・かしいって、レオっ」
「俺に心配をかけた、お仕置きだ」
どれ程までに俺を、夢中にさせれば気が済むんだ。