「お前に、笑っていてほしい。お前が、俺の笑顔を求める以上に、俺にはお前の笑顔が必要なんだ」

「レオ・・・」

「その笑顔を心の中でしか見れないなんて・・・・耐えられん」





世界が、コマ送りのようで。


ゆっくりと、レオの身体がこちらを向き。
伸ばされた手が私の身体を抱きしめる。




「もう、離さんと決めたんだ。・・・お前を失うかもと思った時に。もう、離さないと」





「レ、オ・・・」





抱きしめられた身体が熱い。






「ダメだ。お前がいない世界なんて、想像できない。想像なんか、したくもない」





声が。
熱い、熱のこもった声が降ってくる。


レオの想いの詰まった声。