「・・・湖に行こう」




だからね。
私、思ったんだ。




「セイくん、一人で寂しそうだったから」

「ユキ・・・」

「友だちが、ほしいんだよ。だから、友だちだよって言ってあげなきゃ。きっと、寂しくて泣いてる」




生きてる。
生きてるからこそ、そう思える。


側にいなくても。
例え生きる場所が違っても。




きっと、友だちにはなれるよ。




「ああ。そうだな」





レオが笑う。
それに私も答えて笑う。




こうして、レオと笑い合えるのも、セイくんが助けてくれたおかげだって思うから。