「ゆるさない・・・許さない!そんなこと!」




セイくんが拳を握り怒りを露わにする。
ぼこぼこと辺りの水が暴れ出す。



怒りに、湖が反応している。




「セ、イくっ・・・」




苦しい。




息が・・・っ。





「僕がいなければ、ユキは生きられない!ユキには僕が必要なんだ!あんなやつより、僕が!」






意識が、遠のく。
地面に体が倒れ込み、霞む視界。




浮かぶのは。




レオの顔。