「ユキが吸い出してくれた木の毒は・・・ちゃんと浄化したからね」

「え、あ・・・、そっか・・・そういえば・・・」




すっかり忘れてた。
私、魔物からみんなを護るために。
レオを護りたくて・・・。



でも、っていう事は私うまくできたのかな。




「ねぇ、精霊さん」

「名前、ユキが付けて・・・」

「え・・・名前・・・。じゃ、じゃあ・・・・セイくん・・・精霊のセイ。安易かな?」

「ううん!嬉しいっ」

「私、どうしてここにいるの?・・・死ぬんじゃなかったの?」




目をキラキラさせて可愛らしい精霊・・・セイくん。
状況を整理しなくちゃ。



「ユキは、僕とここで暮らすんだ。だから、生かしてあげてるの」

「え・・・?」

「ユキは木の毒で仮死状態。地上にあがって僕の力がなくなるとすぐ死んじゃうんだ」

「え・・・、じゃあ、セイくんが助けてくれたの?」