レオの笑顔を護る。




レオから逃げた私ができることは、レオを護ること。
騎士として、やり遂げると決めた。




最後の仕事にすると、決めた。





本当の意味での最後の仕事に、なる・・・。





それでも。






私は、黙って足を進めていた。
迷いなんて、本当はなかったのかもしれない。




なにがあってもレオを護る。




そう決めた時から、こうなってもいいと思っていたのかもしれない。






「・・・みんな、大好きだよ」




さよなら。





私は、そっと木に触れた。