レオは、どんな夢を見ていたんだろう。




再び山を登り始めた私たち一行。
霧はすっかりと晴れている。




「やっぱ、あの霧の仕業かな」

「おそらく」




フランとグレンが言葉を交わす。
あの霧・・・、確かに変な感じがした。


あの霧に幻を見させられていたんだろうか。




だとしたら、この先何が待ち受けているんだろう。





「なんだ、これ・・・」




ノアの声にその先を覗き込む。
そこには、洞窟のような大きな岩。
その岩は、木の扉で塞がれていた。




「この中という事でしょうか」

「でも、これどうやってあけるんだ?」