でも、思い出したのは。
それでも、こうして戻ってこれたのは。



この世界が大切で、護りたいものがあるから。




きっと、そうだよね。





「みんな、いこう。きっと、この先に本当にあるんだよ。すべてを終わらせるためのものが」

「・・・ああ」




立ち上がる。
立ち止まってはいられない。



護りたいものがある。




国とか、国民のみんなとか、私にはそんな大それたことは言えない。
だから、私はレオを護りたい。



国を護ろうとしているレオを護る。





恩返し、と称して。