怖い。
女はいらない。
レオにそう言われるのが。
だって、私は。
グレンみたいに長い時間一緒にいるわけじゃない。
レオとの絆だって、きっと細くて心もとない。
「私は、レオの騎士・・・失格なの?」
「なにを・・・」
「私が、失敗ばっかしてケガばっかするから、もうレオは私のことなんていらないの?騎士の任務からも外して、いつかは私の事捨てるつもりなの?」
ここを追い出されたら、私行くところなんてないのに。
レオがいるから。
皆がいるから、私はここで生きていけるのに。
「女の私は、・・・レオの事護っちゃいけないの?」
涙が出てくる。
泣くつもりなんてなかったのに。
どうにか、考え直してもらいたくて。
また、レオを護っていきたいって。
護らせてほしいってお願いするつもりだったのに。
「お願い・・・、私にもレオを護らせてっ・・・」
情けない。
こんなんだから、呆れられるんだ。


