「レオ!」



入る時のマナーなんてそんなこと考えてもいられなくて勢いよく戸を開けた。
中には、レオとレオに何かを話している執事服の男性。




「・・・わかった。目を通しておく」

「お願いいたします。では、失礼します」




レオは執事に声をかけると、執事は頭を下げ私の横を通って出て行った。
それを確認した後、私は息を整えレオの前に出た。




「なんだ、騒々しい」

「レオ、私はレオのなに!?」



レオに詰め寄る。
私の様子にレオもただ事ではないと真剣な眼差しに変わる。




「なに、とは・・・」

「レオにとって、私ってどういう存在なの!?」

「俺にとって・・・」

「私は、レオの専属騎士でしょう!?レオが王子の時から、ずっとそうだった。私が、ここに来た時から・・・」




拳を握りしめる。