「お前からで、いいぜ。いつでもかかって来い」

「遠慮しなくていいから。本気で来いよ」





わざと挑発するようなことを言う。
ノアの眉がピクッと動いた。


そして、グイッと唇の端を上げる。




その次の瞬間、ノアは足を蹴りだし私の身体を狙い拳をつき出す。
私は、瞬時に後ろに飛びのき、その拳をよける。
ノアは拳をつき出した勢いのまま地面に手をつき着地する私の足元を足で狙う。




その足にひっかけられ、バランスを崩すけど咄嗟にそのまま後ろに倒れこみ手をついて後転する。




ズキッ。




・・・やばい。





さっき、足を引っ掛けられた時足をひねったみたい。




そういえば、準備運動をしてなかった。
色々な緊張で体は否応にも固まっていたんだ・・・。