「ですから、私は本来なら責任を取り側近の任を降りなければなりませんでした・・・。ですが、無理をいって残してもらっていたのです」

「・・・そんな」

「もう、これ以上・・・私のわがままでここにいるわけにはいきません」




いつか、レオが言っていた。
グレンは自分には強く言えないのだと。



罪悪感があるからだったの?





「言いたいことはそれだけか」




黙って話を聞いていたレオが口を開く。
グレンが顔をあげレオを見た。




「・・・はい」




グレンは、瞳を震わせる。
本当は、これからも一番側でレオを支えていきたいと思っているはずなのに。


一番、レオの幸せを願っているはずなのに。




「お前が何と言おうと、決めたことだ。お前は俺の側近。それ以外の答えはない」




レオは、はっきりとそう言い放つ。