「カイに何かあったら、今までの事がすべて無駄になるの!傷ついて手にした切り札を失うなんて、私がさせない!」




どれだけの思いで。
レオがカイを護ると決めたと思ってるの。


前に向いていた心を折られて。
傷ついて、憎みたい恨みたい想いを封じ込めてまで。





その想いを、無駄にはさせない。




「そのためだったら、私たちはいくらでも命をかけるのよ!」





レオのためなら。
ここにいる誰もが。




レオの側にいる誰もが同じ思い。




レオが苦しんできたのを誰よりも見て来たから。
きっと、私よりもずっと長い間見てきた皆はそれ以上に。



レオに幸せになってほしいから。