私がしたことが、少しでもレオの力になっているといいな・・・。







「ユキ!」




城下から帰ってきたフランが駆け寄ってくる。
私は手を振って迎えた。


あれから、城下の見回りを交代で行っている。
国民を危険な目にあわせないために。

そのためには、これ以上王さまに好き勝手はさせない。



自分の私欲のために、国民を犠牲にする王さまにこれ以上この国を任せてはおけない。



そのために、レオは今頑張っている。
証拠集めや、王位剥奪のための書類の準備。



レオには私たちしかいないから、なかなか円滑には進まない。
それでも。




「おかえり、フラン。どうだった?」

「今日はまだ魔物は現れてない。国民のみんなの不安も少しは軽くなってるみたい」

「よかった」




私たちは立ち止まることはできないんだ。