魔物!?
魔物が襲うのは、レオだけじゃないんだ!




「うわああああ!!助けてくれぇ!」

「いやあああ!!」




そこは、地獄絵図のように人々は恐怖に叫び逃げ惑う。
私は人の流れに逆らってその場に向かうと、剣を抜いた。
そして、人に襲い掛かろうとしていた魔物の前に飛び出し、その爪を剣で受け止めた。




「あ・・・あ・・・」

「早く逃げて!なるべく遠くへ!」

「は、はいっ・・・・!ありがとうございます!!!」





襲われそうになった若い女の人は、腰を抜かして青ざめていた。
私は魔物を抑えながら叫ぶと、女の人は慌てて立ち上がりお礼を言って逃げて行った。


それを確認した後、受け止めていた剣を払い魔物を斬りつける。
断末魔をあげながら消える魔物。


しかし、魔物は一匹だけではなかった。




一息ついている暇なんてない。
私は地面を蹴り次の魔物に挑む。




息が上がる。




「はっ!」