そんな中で過ごした私は、すっかり男勝りのおしとやかのかけらもない女の子に成長したってわけ。 今になってお父さんが焦ってきてるの。 お父さんも、親なのね。 全国大会とかで何度も優勝している私を誇りに思っていただけの昔とは少し違うのか。 最近は、それよりもおしゃれとか他の事にも気を回せなんて言ってくる。 変なお父さん。 ―・・・けて・・・ 私は、ふと足を止めた。 ―・・・たすけて・・・ 「声・・・?」