「すまない・・・。本当は、こういう事は女に頼んだ方が良いのだろうが・・・」
レオが囁くようにそう言った。
私は慌てて首を横に振るけど、レオは顔をそむけているから伝わらない。
もどかしい想いにレオに手を伸ばす。
私がレオの服を引っ張るとレオはハッとこっちを見た。
「ん?できたか・・・?って、ユキ」
まだボタンをはずし途中の肌蹴た姿を見て慌てて顔をそむけようとしたレオの腕を引き、引き止める。
そして、ゆっくり口を動かし想いを伝えるため何度も何度も繰り返した。
ありがとう。
ありがとう。
伝わるまで、何度でも。
「ありが・・・とう・・・?」
伝わったことを知ると、私は何度も繰り返し頷いた。


