「しゃべらなくていい!」




レオが今にも泣きだしそうに見えるのは、私が泣いているから?
視界がぼやけて、レオの顔がもう見えないよ・・・・・・。




「レオ・・・」

「ユキ」



解毒剤を口に含むと、レオは私の唇にルイのそれを重ねる。
流し込まれる液体を何とか飲み下す。




「ユキ・・・すまなかった」




なんでレオが謝るの?
悪いのは私。




私のせいで・・・。




ごめんね。
そう言いたいのに声が出ないよ。




そのまま私は意識を手放した。