「私は、そんな人の命を守らないといけないわけ?」
「レオさまに対して、そんな人とは聞き捨てなりません」
「そんなこと、どうだっていいわよ!私は嫌ですから!そんな、人でなしみたいな人を守るなんて!」
ここが、どれだけ危険な世界なのかなんて知らないけど。
なら尚更、そんな人のために命を張るなんてできない。
「ならば、処刑台行きですがよろしいですね」
「処刑台!?」
なんでそうなるわけ!?
「言ったはずです。過剰防衛と。この国ではいかなる暴力も一般人には許されておりません」
「自分の身を守るためよ!」
「それでも、過剰とみなされれば一緒です」
卑怯者!
そうやって、逃げ場をなくせば私がいう事を聞くとでも思ってるんだ。


