「あんたまさか!」
「君を助けるには、今しようとしていることを取りやめてここに走るしかないよね。そうなったらどうなるかな?国民の信用はがた落ちだね」
ヘラヘラと笑う男に虫唾が走る。
卑怯な手を使って・・・!
ダメ!
レオ、絶対に引き返しちゃ!
私のために、その覚悟を無駄にしないで!
「卑怯者!人でなし!」
「なんとでも。まぁ、あまり暴れるのはお勧めしないけどね」
「誰の差し金・・・」
「そんなこと、言うわけないじゃん」
男はそう言うと離れて行った。
レオ、お願い・・・。
戻ってこないで!
私、足手まといになんかなりたくない!


