どうしてレオじゃないといけないの?
そんな、危険なことどうしてレオがしなくちゃいけないの?


そんな事、きっとレオが一番想ってた。
レッドアイを持って生まれてきたそのことを、ずっと・・・。




「心配なの。レオが、怪我しちゃうかもしれないって・・・死んじゃうかもって怖いの」

「・・・」

「騎士として、失格だね」



グレンやみんなみたいに、気合を入れてレオのサポートをしようって思えたらどれほどいいか。
皆だって、危険は承知の上でああやって未来に向けて頑張ろうとしてる。




「お前は・・・、自分は命をかけて人を護るくせに。人の事には消極的なのだな」

「・・・仕方ないじゃん。心配なんだから・・・」




こんなにも胸が苦しくて。
不安が押し寄せてくる。




「ここに来い」




レオに一言そう言われ、私はレオの隣に歩み寄る。
椅子に座ったレオが少し身を乗り出して手を差し伸べると、私の頬を撫でた。