―私は・・・レオさまを救うことができなかったのですから





結局、グレンにその意味を聞くことはできなかった。
フランやノアにもなんだか聞き出しにくい雰囲気だし。


そのことも気になるけど、私はひとまずレオのところに向かった。


あの後勝手に気まずくなっちゃってたけどこのままじゃいけないし。
それに、さっきの事についてもレオの口から聞きたい。




私は足早にレオの部屋まで向かった。




ノックをするとしばらくしてレオの声で「はい」と返事があった。




「ユキです。レオに話があってきました」




高鳴る胸を押さえながらそう言った。
中からはしばらくなんの返答もなくて・・・。
もしかして、レオ怒ってる・・・?


そう不安がよぎった時、突然その扉は勢いよく開かれ中から伸びてきた手に腕を掴まれ引きこまれた。