「ずっと北の奥地に、神の棲む山と言われる山があるんだ。悪しき魂を持つ者は出口を失い二度と出てこれなくなるとされている。魔物も近づくことができない神聖な場所」

「そ、そんなところが・・・」




悪しき魂・・・。
なんか、凄いところだ。
でも、そんなところにいって大丈夫なの?



「危険なんじゃ・・・」

「危険は百も承知です。今までレッドアイを持った王族にそれを成し得た人はいないのですから」

「・・・ええ!?」

「いたら、今の世界に魔物なんていないだろうな」




ノアの一言で、納得してしまった。
そ、それって・・・。

レッドアイを持ったからといってどうしてレオがそんな危険な目に・・・。




「なにが起きるかわかりません。ですから、心してかからねばなりません」

「ああ」

「わかってる」





だからみんなこんなに真剣なんだ。
命が、かかってるってこと。