でも・・・。
あのレオを見て無性に抱きしめたくなった。



もっと、近くに行きたいって。
私はここにいるよって知らせたくなった。



そう思ったら、つい体が動いてた。




なにしてるんだろう・・・。





私・・・。





「ユキ!!!」





私の事を追ってきてくれたのか、聞こえたのはフランの声。
私は振り返ることができなかった。
だって・・・・・。




「ユキ・・・泣いてるの?」





どうして溢れるんだろう。
とめられそうもないよ。


どうしてこんなに胸が苦しいんだろう。