目をあけた。
広がる天井は見慣れたもの。

額に腕をやるとじんわりと額に汗がにじんでいる。
辺りを見やると、ベッドの脇にうつ伏して眠っているユキの姿が。


ずっと看ていてくれたのか・・・。



そっと手を伸ばし、ユキの頭を撫でる。
なぜそんなことをしたのだろう。
そっと動かすと体を動かし覚醒していく。



「・・・ん・・・、あ、レオ!?」



勢いよく頭をあげたユキは心配そうに表情を歪め俺をまっすぐと見た。
そうだ、俺は・・・。


思い出す。
魔物に襲われ、ユキが戦い魔物に吹き飛ばされた瞬間脳裏に浮かんだ。
母上が魔物に殺された瞬間のことが・・・。




「大丈夫?レオ、急に倒れたのよ」

「・・・ああ。問題ない」




気まずさに視線をそらす。