「レオ・・・、知りたいの。私、レオの事」




レオに語りかけるように囁く。
本当はレオ、誰かにわかってもらいたいのかもしれない。

でも、それが怖くて。
怖くて、怖くて・・・。



本当はこうやって誰かに抱きしめられたかったのかな。




私はそっとレオの背中に手を回し力を込めて抱きしめ返す。




「どんなことでもいい、レオの事を教えてほしいの」





小さなことでもいい。
私、レオの事なにも知らない。


レオの事を知りたい。




レオをもっと・・・。




「知れば・・・、お前は俺を嫌いになる」




レオの声が震える。