「なんでもない・・・。ボーッとしてて、ごめん」




私は慌ててごまかす。
その時、ノックの音がする。



「レオさま、少し確認していただきたいことがございます。来ていただいてもよろしいですか?」




聞こえてきたのはグレンの声。
レオは立ち上がり部屋の扉の方へ歩いていく。




「少し出るが・・・、お前も」

「すぐ戻ってくるんでしょう?大丈夫。邪魔になるから待ってるよ」

「・・・そうか。すぐ戻る」




心配そうなレオに笑って見せる。
レオってば、本当に心配症。





レオが出て行き一人になる部屋。




一人になるの、久しぶりだ。
いつもレオやみんなが側にいてくれてるから。