「わかった。じゃあ、一緒に行く?」

「当たり前だ」




当たり前って。
今までついてきたことなんてなかったのに。

あの日から。
私が襲われて怪我をしたあの日から、レオは何かに怯えているみたい。
こうしてついてくるのだって、そのせいみたいだし。



何かあるの?
なんて、そんなこと聞けるはずもなくて。




「いこっか」

「ああ」




レオの準備もでき、私たちは部屋を出る。
部屋の前にはグレンの姿が。

私とレオを見て状況を把握したのか、苦笑を浮かべ私に目配せをした。




「一緒に行かれるのですか?」

「ああ」

「ごめん、グレン・・・」

「いえ、レオさまが決めたことですので」