再び、レオの部屋で過ごすようになった私。
私も護衛対象になってしまったことで、グレンたちは交代で夜中の間も部屋の前で護衛をしてくれるようになった。

ただでさえ少ない人数で大変なのになにもできない自分が悔しい。




以前と変わったことといえば・・・。




「どこへ行く」

「え?えと、塔に・・・。私も訓練しなきゃ体鈍っちゃうし」




部屋を出ようとした私にレオが目を光らせる。




「安心して、グレンにレオの護衛は任せてあるから」

「・・・ならば、俺も行く」

「え?行くって、塔に?」

「ああ」




レオが、私の側を離れようとしなくなりました。
心配してくれているんだろうけど、ものすごく過保護なのです。




「行くって、レオにも仕事があるでしょう?」

「今日の仕事は後に回しても不都合はない」




まるで駄々っ子のようなレオ。
でも、こういいだしたら聞かないことをこの数日で知った。