心配で駆けつけてくれたの?
命に頓着のなかったレオが、私のことを心配してきてくれるなんて・・・。



「ありがとう、レオ」

「・・・別に」




素っ気なくそう言うレオの顔は心なしか赤くなっているような気がした。
もしかして照れてるのかな、なんて。




「レオさま!」



なんだか次々と騒がしい。
次にやってきたのはグレン。


・・・もしかして。




「もしかしてレオ、グレンに言わずに出てきたの?」

「し、仕方ないだろ」

「レオさま!突然飛び出していかれるなんて!行き場が予想できたからいいものの・・・」



グレンは息が上がり怒っている。




「私がノアから事情を通信機で話していたら突然飛び出していかれるんですから」

「え、そうなの?」




そんなに慌ててきてくれたんだ。
なんだか、嬉しすぎてにやけてきちゃうよ。